網守将平の2年振りとなるソロアルバムのリリースが決定。
大貫妙子やDAOKOなど様々なアーティストとの作編曲/演奏活動、写真家の小山泰介らとの共作インスタレーションの展示など、作曲家の範疇に止まらない幅広い活動を展開する網守将平。コロナ禍前の期間も含め約1年かけて制作された本作は、前作『パタミュージック』でのポップと実験の過激な往来から一転し、メロディーメイカーとしての潜在的なセンスを遺憾無く発揮。自身のヴォーカルやビートは封印し、必要最低限の音響により静謐ながら色彩豊かな映像を喚起させつつ、あくまでピアノを中心としたメロディーに重きを置いたストイックな作風を提示している。さらに「演奏者が自らの音を聴けない状態で演奏する」というルールに基づいた、「非聴覚作曲」という方法を考案し使用した楽曲も収録。
参加ミュージシャンは永井聖一(ギター)、西田修大(ギター)、ゴンドウトモヒコ(ユーフォニアム)、坂本光太(チューバ)、増田義基(ファシリテーター)。さらに19歳のラッパー/トラックメイカーの玉名ラーメンと、モスクワ生まれで日本在住のアーティストElena Tutatchikovaが、それぞれ朗読で参加している。レコーディングとミックスは葛西敏彦が担当、マスタリングはベルリンを拠点に活動するRashad Beckerが担当した。アートワークは網守との共作映像作品も発表している三野新、パッケージデザインは川村格夫がそれぞれ担当している。
またレーベルオンラインショップ限定特典として、本編収録楽曲『Non-Auditory Composition No.0』のミュートバージョン『Non-Auditory Composition No.0 - muted』のダウンロードコードが付属する。このミュートバージョンは実際に演奏者達が演奏中に聴いていた状態の音がそのまま収録されており、ファシリテーターの音量操作により突如挿入される無音部分が断続的に出現するバージョン。オリジナルバージョンとの聴き比べや同時再生を楽しむことができるバージョンとなっている。
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