テイラー・デュプリーは1971年生まれ、ニューヨーク、ブルックリン在住で、サウンドアーティスト、グラフィックデザイナー、写真家として活動しています。1997年1月1日、彼は、デジタルミニマリズムと現代様式に焦点をあてた音楽レーベル12k を設立。 2000年9月には協力者のリチャード・シャルティエと12kのサブレーベルとして、コンセプチュアルかつウルトラミニマルな電子音響、そして音と静寂とリスニングアートとの関係性を探究するレーベル、LINE を設立しました。LINE は、リズミックで粒状のテキスチャーを持つ12kに対して、注意深いバランスを保つものです。 2002年1月には12k設立5周年としてデュプリーは新たに、世界各地のアーティストの作品をmp3ファイルで紹介するオンラインシリーズ、term.を開始しました。 12kがサウンドのみならずデザインと作品の発表方法も重要視する一方で、term.の役割は正反対で、パッケージ等の実体を持たず、完全にデジタル領域に存在します。term.は純粋なデータとして、イメージをもたない音情報として表現をします。 2003年9月、デュプリーは3番目のレーベルとして、彼が " 型にはまらないジャパニーズポップ " と呼ぶ作品をリリースする、HAPPY をスタートしました。 HAPPY はデュプリーの日本のポップミュージックへの興味と、日本の作品が国外ではよく知られていないという事実から生まれました。彼は HAPPY によって、それを変えたいと望んでいます。
また、デュプリーは、Ritornell/Mille Plateaux, Raster-Noton (Germany), Sub Rosa (Belgium), Fallt (Ireland), Audio.NL (Netherlands)を含む、数々のレーベルからリリースを続けています。 さらに、過去11年の中で彼はInstinct Records, Caipirinha Music, Plastic City (USA), Disko B (Germany), Dum (Finland)等のレーベルからもリリースをしています。 1999年1月、デュプリーはニューヨークのレーベル、Caipirinha Musicのために " Microscopic Sound. " という名のコンピレ−ションアルバムを制作しました。 このリリースは同スタイルのアーティスト達を集めたものとしては最初の部類で、盛り上がりつつあったこの種の電子音楽のジャンルに名前を付ける手助けとなりました。 デュプリーは、Prototype 909, SETI, Human Mesh Dance, Futique(1992-1996)など過去のテクノ・アンビエントのプロジェクトを含め、たくさんの評論的賞賛と評価を得ており、数多くのレコーディング実績と確かなディスコグラフィ−を持っています。また彼のデザインワークは世界中のレーベルの多くの作品で見ることができ、日本やイギリスの多くのデザインブックにも出版されています。
現在に至る過去8年間において、デュプリーは12k、彼の実名でのソロ活動、同様の思想を持つサウンドアーティスト達との繋がり、建築/写真/インテリアデザインへの情熱から影響を受けた音の実験の追求に力を注いできました。
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