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珈琲の晩
外山光男
珈琲の晩
2012-03-09
DVD (NTSC / ALL REGION)
NBLF-201
¥2500 (within tax)
1. 星会(4分28秒)
2. ぼくらの風(4分05秒)
3. 金星の夢(19分42秒)
4. my copernicus(4分56秒)
5. trot(11分03秒)
6. 珈琲の晩(9分10秒)
7. 遠い散歩(4分23秒)

trailer   
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 nobleに新たな映像作家が加わります。外山光男(とやまみつお)。レーベル初の映像作家として二作品を発表しているnakabanに続き、noble第二の映像作家となる彼の初作品集『珈琲の晩』を、この3月にDVDでリリースします。

 もともとは実写の映画監督を目指していた外山は、アニメーションが持つ自由度の高さ、表現の幅の広さから、次第にアニメーションを主体とした映像制作にシフトしていきます。現在ではオリジナルのアニメーション制作をメインに、ミュージックビデオ(Serph "luck"のMVも彼の手によるもの)やTV番組のオープニング映像なども手掛けるフリーランスの映像作家として活動しています。

 彼が世に出るきっかけとなった、NHK『デジタル・スタジアム』2005年度「デジスタ・アウォード」映像部門グランプリ作品『ぼくらの風』をはじめ、静謐さと慈しみに溢れる『星会』、外山版「銀河鉄道の夜」といった趣の『金星の夢』、世界中を旅するサーカス団のお話『珈琲の晩』など、今作には2005年から2011年にかけて制作されたアニメーション作品が計7本収録されています。全作品、作画や脚本だけでなく、セリフや音楽に至るまで、すべて外山一人の手により丁寧に丁寧に作られたものです。

 水彩絵の具や色鉛筆を使ったノスタルジックな映像に、ピアノやアコーディオン、オルゴール、ウクレレなどで奏でる、温もりを感じさせる音楽、さらに最も特徴的な点の一つである、この世にはない外国語(外山のオリジナル語)でささやくように話される言葉が重なり、「星」「宇宙」「夜」「旅」「子供」「異国」「不安」などをキーワードに、少年少女や少しとぼけた不思議な生き物たちが、詩的で解釈的自由度の高い、隙間のある物語を語ります。

 どことなく宮沢賢治を彷彿とさせる、外山光男の「あたたかくてつめたい」不思議な世界。観るたびに新しい発見や閃きが生まれる事をお約束します。星を見たりとかそういう事が、ものすごく大事に思える時があるのです。

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外山光男による制作メモ:

 自分にとって創ることとは、自分の内からこの世界に生まれたがっている物語を、自分の手という小さな出口を通して、この世界へ出てくることだと考えます。 世界観まるごと創りたい欲張りな私は、話しと絵、そして音楽と時間、それら全てを欲張れるアニメーションという表現方法に行き着きました。

 アニメーションとの出会いを少し話させていただきますと、もともと私は実写の映画監督を目指していました。しかし、その頃から描きたかったものが感覚的な作品のせいもあり、また私の舌足らずなせいもあり、現場の人たちの気持ちを上手くまとめることが出来ませんでした。それで、内省的な実写作品を1人で撮るようになりました。その過程でアニメーション表現を取り入れたところ、すべてを自由に創造のできる、自分のやりたいことをすべて受取ってくれるその大きな器に感動し、それ以来、アニメーション制作が始まりました。いくつもの習作を経て、現在のような世界観、手法に辿り着きました。制作方法は、A4コピー用紙、色鉛筆、水彩絵の具、それら3点を主な画材とし、パラパラ漫画の要領で動画素材を作ります。そして、それら動画素材たちを映像ソフトにて画面内にまとめ完成させます。

 この作品集の中では『ぼくらの風』(2005)が最も古い作品になります 。この作品を作ろうと思ったキッカケは、「風はどこから吹き始めるのだろう」という想いでした。自分にそのことを問ううちに、その問いそのものを旅として描くことが思い浮かんで来ました。旅と言えば乗り物、乗り物と言えば動物、動物だけど宇宙も飛べるちょっと変な動物。そんな発想より、ゾウのようなキャラクターが生まれました。そこから、じっくりと時間をかけて、物語へと膨らませていきました。

 私の作品作りの多くは、このように進められていきます。『星会』は「もし、夜の子ども会があったらどんなだろう」、『珈琲の晩』は「サーカス団の人たちは、夜、何をしているのだろう」。『my copernicus』は、「天動説が覆えされ地動説になった。では、地動説が覆えされる説とは、どんな説なのだろう」。そういう疑問に近いものを自分に問いながら、自分なりの答えや問いそのものを物語化していきます。 そして、ここで、その完成した物語の説明的なものを削りに削り、詩的内容にします。観る方それぞれの解釈や、ひらめきの隙間があることが素敵だと考えるからです。私自身、観るたびに新しい発見のあるような作品が一番好きです。なぜなら、そういう作品にふれていると、日常生活においても、ふとしたことに物語性を感じたり、新しい見方に気付かされたり、毎日がほんの少しだけですが、豊かになると思っているからです。

 作品中聞こえてくる話し声は、この世にはない外国語、自分語になります。 その小さく響く声から、子どもの頃、内緒話を聞いたときのような懐かしさを感じてほしい思いです。音楽についても、ピアノ、ピアニカ、アコーディオン、ウクレレ、オルゴール等、どこか懐かしい響きを持った楽器たちを使用しています。

 この7つの作品たちが、あなたの心に寄り添えることが出来たら、また、新たなひらめきを抱いていただけることが出来ましたら、一番嬉しいことです。


外山光男

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